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ヘッドホン・イヤホン難聴

甲府市横根町のかわせみ耳鼻咽喉科です。

 

みなさんはヘッドホン・イヤホン難聴という言葉を聴いたことがありますか?

 

 音によって難聴になる音響性聴器障害には、日々耳から入ってくる音により徐々に聴力が低下するもの(慢性音響性聴器障害)と、非常に大きな音により急激に聴力が低下するもの(急性音響性聴器障害)の2種類に分けることができ、ヘッドホン・イヤホン難聴は前者に含まれます。ヘッドホンやイヤホンにより長時間大きな音を聞き続けることで、内耳の有毛細胞(音を脳に伝えるための細胞)が壊れ、聴力が徐々に低下していきます。徐々に壊れてしまった有毛細胞は、基本的に復活することがありませんので、一度低下した聴力が戻ることもありません。

 

 最近では無線のイヤホンをつけ、長時間にわたりスマートホンで音楽を聴いたり、動画を見たり、ゲームをしたりする若者が増えています。2019年3月に世界保健機構(WHO)は「2050年までに11億人の若年者(12〜35歳)に携帯型音楽プレーヤやスマートフォンなどによる音響性聴器障害のリスクがある」と警告を発表しました。

 

 

 ヘッドホン・イヤホン難聴を避けるためには、以下のような条件を守らなくてはいけないと言われています:イヤホンの設定音量 大人 80dB以下、子供75dB以下 ✕ 1週間あたり使用時間40時間以下。75dBと聞いてもピンとこない方も多いかもしれませんが、部屋で掃除機をかけているときの音の大きさといえばおわかりいただけるでしょうか。また、40時間は比較的長く感じられるかもしれませんが、音のエネルギーが75dBの10倍となる85dBであれば、たったの4時間で同じだけのダメージが耳に与えられてしまいます。イヤホンの最大出力は100-120dBくらいですから、少し大きめの設定で85dBなど簡単に超えてしまいます。

 

難聴を避けてヘッドホンやイヤホンを使用するには、ヘッドホン・イヤホン難聴のリスクがほぼ無いと言われる65B程度に設定するようにすることをおすすめします。ちなみに、65Bの目安はヘッドホンやイヤホンをしたままでも会話が普通に聞き取れるぐらいの大きさです。

 

 

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