アレルギー性鼻炎(あれるぎーせいびえん)
病態と症状
鼻粘膜のアレルギー性疾患です。発作性反復性のくしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉を3主徴とする。ハウスダストやダニ、スギ、ヒノキ科花粉などの抗原を吸入することによって発症します。
当院で可能な検査
軟性内視鏡を用いて鼻内所見を観察します。アレルギー性鼻炎が疑われる場合、原因アレルギー特定のための抗原検査を行います。当クリニックでは、1滴の採血量で41項目の抗原を検査することができるドロップスクリーンを備えています。検査当日に結果が出るため、速やかに治療開始ができます。
治療
まずはアレルギーの原因となる抗原を回避することが重要です。その他、重症度に応じて抗アレルギー薬の内服や点鼻ステロイド薬などを使用します。また、スギやダニがアレルギーの原因である場合、アレルギーの唯一の根治的治療である舌下免疫療法をすることがあります。アレルギー性鼻炎は小児期から成人まで持ち越すことが多く、早期の治療介入が勧められます。薬剤治療に抵抗性の場合、鼻粘膜レーザー焼灼術を行うことがあります。鼻粘膜をレーザーで焼灼することにより、鼻閉や鼻汁の改善が期待できます。