嗅覚障害(きゅうかくしょうがい)
病態と症状
におい分子の刺激を感知し、そのもののにおいであることを正しく認知することができなくなった状態をいいます。原因として、鼻の中の形態異常により鼻の通りが悪くなることやアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、かぜにかかった後に起こる嗅神経障害、電解質異常など多岐にわたります。
当院で可能な検査
当クリニックでは、鼻の通りがどの程度のものか測定をすることができる鼻腔通気度検査があります。鼻中隔弯曲症などにより鼻の通りが悪いことがわかった場合は、手術治療により改善が期待できます。
また軟性内視鏡検査やCT検査により副鼻腔炎や鼻内腫瘤性病変の有無を評価します。
血液検査ではアレルギーの有無や電解質異常について検査することが可能です。
治療
原因にあわせて治療方法をご提案します。鼻の通りが狭い場合には手術治療を行うことがあります。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎に対しては内服治療からはじめ、効果が不十分な際には手術的治療を行うことがあります。
嗅神経が障害されている場合は、点鼻ステロイド治療や嗅覚刺激療法を行うことがあります。