急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)
病態と症状
耳の中の鼓膜よりも奥の部分(中耳)に起こる炎症です。耳と鼻をつなぐ管(耳管)を通じて起こる感染症が原因となることが多いです。耳の痛みや発熱、難聴を起こします。乳幼児では耳を触って気にするような仕ぐさが見られることがあります。
当院で可能な検査
耳鏡や軟性内視鏡を使用して、鼓膜所見の詳細を観察します。難聴を伴う場合は聴力検査を行います。
治療
重症度に応じて抗菌薬を使用します。重症度が高く、中耳内に膿を溜めてしまった場合は、鼓膜を切開することにより排膿を促します。また、中耳炎を起こすお子さんの中には、鼻炎を伴うことがあります。その際は鼻の吸引処置やネブライザー治療を行います。