閉塞性睡眠時無呼吸(へいそくせいすいみんじむこきゅう)
病態と症状
症状としては夜間睡眠中のいびきや呼吸停止、日中の眠気が挙げられます。鼻やのどにおいて息の通り道(気道)が狭い場合に気道において摩擦音が生じて、これがいびきとして聞こえます。気道が狭くなってしまう原因として、扁桃が大きい、アデノイドが大きい、鼻中隔弯曲症・肥厚性鼻炎(鼻づまり)、肥満などがあります。睡眠時無呼吸は放置することにより、脳卒中や心臓病、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの全身疾患に影響することがあります。
当院で可能な検査
軟性内視鏡を使用して鼻やのどに気道閉塞となる病変がないか観察します。さらに睡眠中の無呼吸検査機器であるモニター装置(フクダ電子:パルスリープ)の貸し出しを行います。この装置は、夜間睡眠時に鼻と指先にモニターを装着して寝てもらうことにより、いびきの有無や呼吸停止の有無を評価することができます。機器に空きがあれば、受診当日に貸し出しをすることができます。
治療
鼻づまりが原因である場合、当クリニックでは鼻粘膜レーザー焼灼術による鼻閉改善処置をおこなったり、必要であれば鼻閉改善手術を日帰りで行うことができます。扁桃肥大やアデノイド増殖により、のどが狭い場合は全身麻酔下にて処置が必要となるため、連携している病院へ速やかにご紹介いたします。肥満や閉塞起点が明らかでない場合は、持続用圧呼吸療法(CPAP)と呼ばれる専用マスク着用による治療を行います。当クリニックではCPAP導入のための会社と提携しており、ご自宅においてCPAP導入をすることができます。