顔面神経麻痺についてもっと詳しく見る
「顔面神経麻痺」は顔の筋肉を動かす神経が働かなくなり、額から頬や口にかけて顔の片側が動かせなくなります。笑ったり、目をつむったり、口を尖らせるといった、顔面の表情が作れなくなります。顔面神経麻痺の多くは、ウイルスが原因で起こるといわれています。単純ヘルペスウイルス、帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスなどが顔面神経に炎症を起こします。このようなウイルスが活性化するのは、免疫機能が低下しているときです。また重症な中耳炎や耳下腺の病気、糖尿病の人も顔面神経麻痺を併発することがあります。治療はステロイドや抗ウイルス薬などの薬物療法や、手術療法(顔面神経減荷術)があります。いずれの治療も早く始めるとよりよい効果が得られます。顔面神経麻痺が起こった場合には、出来るだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。