外リンパ瘻 (がいりんぱろう)
病態
頭部外傷やくしゃみ・鼻かみなどで内耳に強い圧力が加わることで生じます。内耳は外リンパ液という液体で満たされていますが、圧力が加わることによりその液体が漏れ出てしまいます。難聴、耳鳴り、めまいなどの症状を引き起こします。
当院で可能な検査
聴力検査による難聴の評価を行います。まためまい症状を有する際は、赤外線カメラ眼振装置を用いてめまいに特徴的な眼球の揺れ(眼振)を観察します。その他平衡機能評価のためのvHIT検査機器、重心動揺計などを使用します。外傷による外リンパ瘻の場合、CT検査を行い外傷の有無を判断します。
治療
外リンパ液が漏れ出た部位は自然閉鎖する可能性があるため、安静の上、点滴治療を行うことがあります。
外傷による原因が明らかな場合は手術治療を行うことがあるので、すみやかに連携病院へとご紹介いたします。