かわせみ耳鼻咽喉科|甲府市横根町の耳鼻咽喉科・アレルギー科|花粉症|耳・鼻・のどの症状|めまい・いびき

滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)

病態と症状

耳の鼓膜より奥にあたる中耳という空間に貯留液を溜めてしまうタイプの中耳炎です。耳と鼻は耳管(じかん)という管を通じて交通しており、この管を通じて中耳の換気をおこなっています。かぜや鼻炎を契機に耳管の交通が悪くなってしまうと中耳の換気が不十分となり貯留液が溜まり難聴を起こします。

 

当院で可能な検査

耳鏡や軟性内視鏡を使用して鼓膜所見の詳細を観察します。滲出性中耳炎では鼓膜を通して貯留液が視覚的に確認できます。また純音聴力検査にて難聴の種類や程度の評価、ティンパノメトリを用いた鼓膜の張り具合の検査を行います。

滲出性中耳炎の原因として、かぜや鼻炎の他にアデノイド増殖症というものがあります。鼻の奥にあるリンパ組織であるアデノイドは、サイズが大きくなると耳管の出口を閉塞してしまい、滲出性中耳炎の原因となります。これらの所見は軟性内視鏡を使用することにより確認できます。

 

治療

原因となるかぜや鼻炎症状に対して治療介入することにより滲出性中耳炎も徐々に改善していきます。改善が見られず難聴が長引く際は、鼓膜に切開を加えて貯留液を排出する処置を行います。またアデノイド増殖が原因となっている場合は、外科的にアデノイドを切除することがあります。その際は速やかに連携病院へのご紹介を行います。

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