いびきについてもっと詳しく見る
「いびき」は、睡眠中に狭くなった気道を空気が通るときに生じる気道粘膜の振動音です。健康な人でも仰向けに寝ると、のどの奥の粘膜や、舌根、喉頭蓋などが重力で下に沈み込みます。入眠すると筋肉が弛緩し、さらに気道が狭くなりいびきが起きます。疲れているときや飲酒したとき、鼻が詰まっているときなどは、誰しもいびきをかきます。ひとくちに「いびき」と言っても、その原因や種類はさまざまで、一概にすべてのいびきが危険とは言い切れません。一方で、日本人では約300万人以上が「睡眠時無呼吸症候群」の疑いがあると言われています。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に低呼吸や無呼吸が生じる状態です。この状態を放置すると、睡眠中に身体へさまざまな負担がかかります。特に心臓に大きな負担を与え、心筋梗塞、脳梗塞などの発症につながり、突然死のリスクが高まると言われています。怖い状態でありますが、睡眠時無呼吸症候群については治療法が確立されております。睡眠中に10秒間以上の呼吸停止が頻繁にあったり、日中の眠気や倦怠感などの症状が気になる場合には、診断のための検査を実施できますので、どうぞ受診してください。