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鼻は入り口は狭いですが奥は広い空洞(鼻腔・副鼻腔)につながっています。鼻腔は、鼻中隔と呼ばれる仕切りで左右に分かれ、その壁には鼻甲介という隆起が3つあり、異物を排除したり吸い込んだ空気を加湿したりしています。さらに鼻腔の上方部にはにおいを感知する嗅上皮(粘膜)があります。鼻腔周囲には副鼻腔という空洞があり、鼻腔と交通しています。副鼻腔は、前額にある前頭洞(ぜんとうどう)、両眼の間にある篩骨洞(しこつどう)、頬にある上顎洞(じょうがくどう)、鼻の奥のほう脳下垂体の手前にある蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)と呼びます。
鼻腔や副鼻腔の病気には、副鼻腔炎などの細菌やウイルスによる炎症、花粉症などのアレルギー性鼻炎、鼻にできる腫瘍など、さまざまなものがあります。耳鼻咽喉科ではファイバースコープ検査やCT撮影、アレルゲン採血などを行い鼻症状の原因を調べます。治療には必要に応じて、レーザー治療や内視鏡手術を行うこともあります。長年の鼻症状でお困りの方も、どうぞあきらめずに受診してみてください。